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CIENの時計修理・オーバーホールを他社と比較
ロレックスやオメガ、ブライトリング、パネライ、IWCなどの機械式腕時計を長く使用していると、オーバーホールや部品交換などのメンテナンスを検討する機会があります。
しかし、時計修理の依頼先はメーカーだけではありません。高級時計のオーバーホールを取り扱う時計修理専門店もあり、料金、対応ブランド、保証期間、使用する部品、納期、配送受付の有無などはサービスによって異なります。
そのため、「料金だけで決めてよいのか」「純正部品を使用しているか」「修理後の保証はあるか」「店舗まで行かなくても依頼できるか」など、複数の条件を確認したうえで依頼先を検討することが重要です。
この記事では、時計修理・オーバーホール専門店の**CIEN(シエン)を最初に紹介し、別会社が運営するWATCH COMPANY(ウォッチカンパニー)**と同じ基準で比較します。
CIENは株式会社CIEN、WATCH COMPANYは株式会社グローバルワークスが運営しており、それぞれ異なる事業者が提供する時計修理サービスです。
料金についても、ロレックスやオメガなど代表的なブランドの具体的なオーバーホール料金を確認しながら紹介します。
なお、時計の状態やモデル、必要となる交換部品によって最終的な修理代金は変わります。本記事に掲載する料金・納期などは記事作成時点で各社公式サイトから確認した情報であり、変更される場合があります。実際に依頼する際は、見積もり内容と最新の適用条件を確認してください。
CIEN(シエン)

出典:CIEN公式サイト
CIEN公式サイト
公式サイト:
https://www.cien-watch.com/
CIENは、株式会社CIENが運営する腕時計修理・オーバーホール専門店です。公式サイトでは、ロレックス、オメガ、カルティエ、フランクミュラー、パネライ、ブライトリング、IWC、ブルガリ、ウブロ、タグ・ホイヤーなど、複数のブランドについて修理事例や料金を掲載しています。
大阪と東京に受付カウンターを設けているほか、配送による依頼にも対応しています。
店舗の近くに住んでいる人だけを対象としたサービスではなく、無料梱包キットを利用して時計を送付できるため、店舗への持ち込みが難しい場合にも検討できます。公式サイトでは、オーバーホール依頼者について梱包キットの送料を無料と案内しています。
CIENの特徴
CIENを検討する際に確認しておきたい特徴の一つが、修理に使用する部品です。
公式サイトでは、時計修理に使用する部品はメーカー純正部品を使用すると案内されています。さらに、技術責任者が元ロレックス技術者であることや、メーカー修理部門出身者、1級・2級時計修理技能士、時計技術学校卒業者などが在籍していることも掲載されています。
ブランド時計を修理に出す際、料金だけでなく「どのような部品を使用するのか」「どのような体制で修理するのか」を確認したい人にとって、比較材料になる情報です。
また、オーバーホールとは別に、新品仕上げにも対応しています。
新品仕上げはケースやブレスレットなどの外装を研磨する作業で、CIENではオーバーホールを担当する技術者とは別に、磨きを担当する技術者が作業すると説明しています。
時計内部のメンテナンスだけでなく、使用によって付いた外装の傷もあわせて整えたい場合には、オーバーホールと新品仕上げをセットで検討できます。
ただし、研磨ではすべての傷がなくなるとは限りません。時計の形状や傷の深さ、素材などによって仕上がりは異なるため、依頼前に確認しておくことが大切です。
CIENの料金
CIENではブランド・ムーブメント・モデルごとにオーバーホール基本料金を設定しています。
公式料金表には、実際の修理料金について、時計を預かった後に技術者が診断して確定すると記載されています。そのため、以下の金額は最終的な修理総額ではなく、比較する際の基本料金の目安として考える必要があります。
代表的な料金例は次のとおりです。
| ブランド・種類 | オーバーホール基本料金(税込) | 新品仕上げを含む料金(税込) |
|---|---|---|
| ロレックス サブマリーナ | 27,500円 | 36,300円 |
| ロレックス サブマリーナーデイト | 27,500円 | 36,300円 |
| ロレックス GMTマスターII | 27,500円 | 36,300円 |
| ロレックス コスモグラフ デイトナ | 42,900円 | 56,100円 |
| ロレックス デイト/デイトジャスト | 27,500円 | 36,300円 |
| オメガ クオーツ | 22,000円 | 33,000円 |
| オメガ 自動巻き3針 | 22,000円 | 33,000円 |
| オメガ 自動巻きクロノグラフ | 33,000円 | 44,000円 |
| オメガ 手巻きクロノグラフ | 38,500円 | 49,500円 |
| パネライ 手巻き・自動巻き | 25,300円 | 36,300円 |
| ブライトリング 自動巻き | 25,300円 | 36,300円 |
| ブライトリング クロノグラフ | 35,200円 | 46,200円 |
| IWC 自動巻き3針 | 25,300円 | 36,300円 |
| IWC クロノグラフ | 35,200円 | 46,200円 |
上記はCIEN公式料金表で確認できる代表例です。
たとえばロレックスでも、一般的なモデルとデイトナでは基本料金が異なります。また、オーバーホールの過程でゼンマイ、パッキンなどの交換が必要になれば、その分の費用が加わることがあります。
CIEN公式サイトに掲載されているサブマリーナ デイトの修理事例では、オーバーホール27,500円に加え、新品仕上げ8,800円、複数のパッキンやゼンマイの交換費用が掲載されています。つまり、「基本料金=実際に支払う総額」とは限らない点には注意が必要です。
まず時計を診断してもらい、交換部品を含めた見積金額を確認してから修理を進めることが重要です。
CIENの納期
納期については、公式サイト内で複数の表記が確認できます。
ブランド別料金表では、多くのモデルについて「約3週間」と掲載されています。一方、現在のCIEN公式トップページには、依頼が多数あることから、**見積もりに1週間程度、修理・オーバーホールに約6週間~**かかるとの案内が掲載されています。モデルや作業内容によって納期が異なることも明記されています。
したがって、現在依頼する場合は料金表に記載された標準納期だけで判断せず、約6週間~という現在の受付状況を踏まえて個別に納期を確認するのが適切です。
特定の日までに時計を受け取りたい場合や、長期間時計を預けることが難しい場合は、申し込み前に最新の納期を確認しておきましょう。
CIENのおすすめポイント
CIENを比較候補に入れやすいポイントは、料金だけではありません。
第一に、公式サイト上でメーカー純正部品を使用すると明示していることです。
第二に、オーバーホール後の保証です。
CIENでは時計修理完了後、1年間の保証を付けると案内しています。オメガの修理工程を紹介する公式ページでも、オーバーホールを行った時計には1年間の保証を付けることが確認できます。
第三に、見積もり後のキャンセルについてです。
CIEN公式サイトでは、修理作業を進める前に見積もりを案内し、見積もり後についても見積料・キャンセル料はかからないとしています。
修理内容によっては交換部品が増え、当初想定していた予算を超える場合があります。そのため、時計を診断してもらった後に金額を確認して判断できる仕組みは、修理先を検討する際の重要な比較項目になります。
CIENのキャンペーン・特典
記事作成時点で公式サイトから確認できる代表的なサービスとして、オーバーホールと同時に新品仕上げを依頼する場合のセット価格があります。
たとえば、ロレックスのサブマリーナはオーバーホール27,500円、新品仕上げを含む料金36,300円、オメガの自動巻き3針はオーバーホール22,000円、新品仕上げ込み33,000円と掲載されています。
また、オーバーホール依頼者向けの梱包キットについて送料が無料と案内されています。
これらは期間限定キャンペーンというより、公式サイト上で案内されているサービス・料金体系として確認できます。
料金や条件は変更される可能性があるため、実際の申し込み時には最新の見積もりと公式サイトの条件を確認してください。
CIENは、たとえば次のような場合に比較候補になります。
ロレックスやオメガなどのブランド時計をオーバーホールしたいものの、メーカー以外の時計修理専門店についても料金やサービス内容を確認したい場合です。
また、修理部品についてメーカー純正部品の使用を明示している専門店を検討したい場合や、オーバーホールと同時に外装の新品仕上げを依頼したい場合にも比較しやすいでしょう。
東京・大阪の受付カウンターまで行くことが難しい場合でも、配送による依頼方法が用意されています。
一方で、時計のモデルや状態によっては受付状況が異なります。CIENでは現在、ロレックスのアンティークモデルのうち、モデルによって1980年代から以前の4桁品番について受付を一時停止していると案内しています。アンティーク時計などを依頼したい場合は、事前確認が必要です。
CIENは、ロレックス、オメガ、パネライ、ブライトリング、IWCなど幅広いブランド時計のオーバーホールを扱う時計修理専門店です。
メーカー純正部品を使用すると公式サイトで明示していること、1年間の保証を設けていること、無料見積もりや配送用梱包キットを用意していることなどが主な比較ポイントです。
料金はブランドやモデルによって異なり、たとえばロレックスのサブマリーナは基本料金27,500円、オメガの自動巻き3針は22,000円と掲載されています。ただし、部品交換などが必要になれば追加料金が発生するため、最終的な料金は時計を診断した後の見積もりで確認します。
また、現在は混雑により修理・オーバーホールに約6週間~かかるとの案内があるため、納期を重視する場合は最新状況も確認しておきましょう。
WATCH COMPANY(ウォッチカンパニー)

出典:WATCH COMPANY公式サイト
WATCH COMPANY公式サイト
公式サイト:
https://www.watchcompany.jp/
WATCH COMPANYの商品・サービス概要
WATCH COMPANYは、株式会社グローバルワークスが運営する時計修理専門店です。
CIENの運営会社は株式会社CIENであるため、WATCH COMPANYはCIENと異なる事業者が提供する比較対象となります。WATCH COMPANYの特定商取引法に基づく表示でも、販売業者は株式会社グローバルワークス、事業内容は時計修理業と確認できます。
全国配送に対応しているほか、飯田橋、表参道、大阪梅田、横浜、名古屋に受付店舗があります。
そのため、CIENと同様に、店舗受付と配送受付の両方を比較できます。
WATCH COMPANYの特徴
WATCH COMPANYでは、時計を送るための無料梱包キットを全国向けに用意しています。
公式サイトによると、申し込み後に梱包キットを受け取り、時計と修理依頼書を入れて返送する流れです。見積もりについては、時計の内部パーツを実際に確認したうえで提示する方式となっています。
また、オーバーホールだけでなく新品仕上げにも対応しています。
修理後の保証については、原則として修理完了日から1年間です。ただし、アンティークや一部商品については6カ月保証となる場合があります。さらに、保証期間中でも適用対象外となるケースがあるため、利用規約まで確認する必要があります。
WATCH COMPANYの料金
WATCH COMPANYもブランド・ムーブメントごとに基本料金を設定しています。
代表的な料金例は以下のとおりです。
| ブランド・種類 | オーバーホール料金(税込) | 新品仕上げ込み(税込) | 掲載納期 |
|---|---|---|---|
| ロレックス 自動巻き3針 | 25,300円 | 36,300円 | 2~3週間 |
| ロレックス デイデイト | 33,000円 | 44,000円 | 2~3週間 |
| ロレックス デイトナ | 41,800円 | 52,800円 | 3~4週間 |
| オメガ クオーツ | 22,000円 | 33,000円 | 3~4週間 |
| オメガ 自動巻き3針 | 22,000円 | 33,000円 | 3~4週間 |
| オメガ 自動巻きクロノグラフ | 33,000円 | 44,000円 | 3~4週間 |
| オメガ スピードマスター手巻き | 38,500円 | 49,500円 | 3~4週間 |
| IWC 自動巻き3針 | 25,300円 | 36,300円 | 3~4週間 |
| ブライトリング 自動巻き3針 | 25,300円 | 36,300円 | 3~4週間 |
| ブライトリング クロノグラフ | 35,200円 | 46,200円 | 3~4週間 |
WATCH COMPANY公式料金表では、掲載されている料金と納期について、最安の基本料金・最短の納期であり、受付状況などによって納期が延びる場合があると説明されています。
また、モデルによって基本料金の対象外となる場合があります。
たとえばオメガのコーアクシャルモデルの一部、ブライトリングの自社製ムーブメント搭載モデル、タグ・ホイヤーの一部自社開発ムーブメントなどは、通常の基本料金とは扱いが異なります。
そのため、ブランド名だけで料金を判断するのではなく、所有している時計の型番やムーブメントを伝えて見積もりを確認する必要があります。
WATCH COMPANYの納期
WATCH COMPANY公式トップページでは、ロレックス3針の場合について「最短2週間」と案内しています。時計到着後の見積もりについても最短で到着翌日の案内としています。
一方、無料梱包キットの案内ページでは、見積もり連絡は土日を除く3営業日を目安としています。
実際の修理期間はブランド・モデルによって異なり、料金表ではロレックス自動巻き3針が2~3週間、デイトナが3~4週間、オメガの自動巻き3針が3~4週間などと掲載されています。
これらは最短または標準的な目安であり、部品交換や受付状況などによって変わる可能性があります。納期を重視する場合は、見積もり時に予定日を確認することが重要です。
WATCH COMPANYのおすすめポイント
WATCH COMPANYの比較ポイントとして挙げられるのが、公式サイト上でブランド・ムーブメント別の料金と納期を細かく掲載していることです。
ロレックス、オメガ、IWC、ブライトリング、タグ・ホイヤーなどについて、オーバーホール単体と新品仕上げを含めた料金を確認できます。
また、全国で無料梱包キットを利用できるため、近くに受付店舗がない場合にも配送で依頼できます。
保証は原則1年間ですが、アンティークなど一部時計は6カ月となるため、所有している時計がどの保証条件になるかを依頼時に確認するとよいでしょう。
WATCH COMPANYのキャンペーン・特典
記事作成時点では、通常サービスとして全国向けの無料梱包キットを確認できます。
新品仕上げについては、公式料金表で基本料金16,500円~、複雑モデル22,000円~と案内されています。また、オーバーホールと新品仕上げを組み合わせた料金もブランド・モデル別に掲載されています。
期間限定の割引等については、申込時点の公式情報を確認してください。確認できないキャンペーンを前提に修理先を選ばず、見積金額と適用条件を比較することが重要です。
WATCH COMPANYは、ブランド時計のオーバーホールについて、基本料金と標準的な納期を事前に比較したい場合に検討しやすいサービスです。
ロレックスやオメガなどの機械式時計を所有しており、店舗への持ち込みだけでなく配送でも依頼したい場合にも選択肢になります。
一方、国産時計については注意が必要です。
WATCH COMPANY公式料金ページでは、セイコー、シチズン、カシオなどの国産メーカーの時計を預かり対象外と案内しています。対象ブランドかどうかは申し込み前に確認しておきましょう。
WATCH COMPANYは株式会社グローバルワークスが運営する時計修理専門店で、全国配送と複数地域での店舗受付に対応しています。
ロレックス自動巻き3針25,300円、オメガ自動巻き3針22,000円など、ブランド・ムーブメントごとのオーバーホール基本料金が公式サイトに掲載されています。
無料梱包キット、原則1年間の修理保証、新品仕上げなども比較項目になります。
ただし、アンティークなど一部商品の保証期間や、特殊ムーブメントの料金、受付対象ブランドには例外があります。所有している時計の型番を確認し、正式な見積もりを取ったうえで判断するとよいでしょう。
CIENとWATCH COMPANYの時計修理サービス比較表
ここまで紹介したCIENとWATCH COMPANYについて、主な比較項目を一覧にすると次のようになります。
料金は時計のモデルやムーブメント、交換部品、修理内容などによって変わるため、基本料金だけでなく、見積もり後の総額を確認して比較することが重要です。
| 比較項目 | CIEN | WATCH COMPANY |
|---|---|---|
| 運営会社 | 株式会社CIEN | 株式会社グローバルワークス |
| 主なサービス | オーバーホール、時計修理、新品仕上げなど | オーバーホール、時計修理、新品仕上げなど |
| ロレックスの料金例 | サブマリーナ:27,500円(税込) | 自動巻き3針:25,300円(税込) |
| ロレックス デイトナの料金例 | 42,900円(税込) | 41,800円(税込) |
| オメガ クオーツ | 22,000円(税込) | 22,000円(税込) |
| オメガ 自動巻き3針 | 22,000円(税込) | 22,000円(税込) |
| オメガ 自動巻きクロノグラフ | 33,000円(税込) | 33,000円(税込) |
| IWC 自動巻き3針 | 25,300円(税込) | 25,300円(税込) |
| ブライトリング 自動巻き | 25,300円(税込) | 自動巻き3針:25,300円(税込) |
| 新品仕上げ | 対応 | 対応 |
| 修理後の保証 | 1年間 | 原則1年間。一部商品は6カ月の場合あり |
| 配送受付 | 対応 | 対応 |
| 無料梱包キット | オーバーホール依頼者向けに案内あり | 全国向けに案内あり |
| 店頭受付 | 東京・大阪 | 飯田橋・表参道・大阪梅田・横浜・名古屋 |
| 納期の目安 | 現在の公式トップでは修理・オーバーホール約6週間~と案内 | ロレックス自動巻き3針2~3週間、オメガ自動巻き3針3~4週間など |
| 見積もり | 見積料・見積もり後のキャンセル料なしと案内 | 時計の内部を確認して見積もり |
| 部品に関する案内 | メーカー純正部品を使用すると明記 | 時計・修理内容によるため個別確認が必要 |
| 主な注意点 | モデルや現在の受付状況によって納期・受付可否が異なる | 特殊ムーブメント等は通常料金の対象外になる場合がある。国産メーカーなど受付対象外あり |
出典:CIEN公式サイト、WATCH COMPANY公式サイト。料金・サービス内容は記事作成時点で確認した情報です。時計の状態、型番、ムーブメント、必要な交換部品、受付状況などによって実際の料金・納期は変わります。
比較表を見るときのポイント
表だけを見ると、同額になっている料金もあれば差がある料金もあります。
たとえば、オメガの自動巻き3針は、記事作成時点の公式料金では両サービスとも22,000円(税込)です。一方、ロレックスについては各社で料金区分の表記方法が異なるため、単純に数字だけを比べるのは適切ではありません。
CIENではサブマリーナなど具体的なモデルごとの料金が掲載されているのに対し、WATCH COMPANYでは「自動巻き3針」といった区分も使われています。
また、基本料金が近くても、交換部品が必要になれば最終的な修理料金は変わります。
そのため、時計修理サービスを比較するときは、「基本料金がいくらか」だけではなく、「自分が所有しているモデルの正式な見積もりはいくらになるか」まで確認することが大切です。
CIENとWATCH COMPANYは何を基準に比較する?
ブランド時計のオーバーホールを依頼する場合、料金だけで修理先を決める必要はありません。
ここからは、CIENとWATCH COMPANYを含め、時計修理サービスを検討するときに確認しておきたいポイントを解説します。
1.所有している時計が修理対象か確認する
最初に確認したいのは、自分の時計が受付対象になっているかどうかです。
同じブランドであっても、すべてのモデルが同じ条件で修理できるとは限りません。
特に注意したいのが、アンティーク・ヴィンテージ時計や特殊なムーブメントを搭載したモデルです。
CIENではロレックスをはじめ幅広いブランドを扱っていますが、公式サイトでは一部のアンティークモデルについて受付を一時停止している旨も案内しています。
WATCH COMPANYについても、特殊なムーブメントを搭載するモデルなどでは通常の基本料金が適用されない場合があります。
また、WATCH COMPANYではセイコー、シチズン、カシオなどの国産メーカーについて預かり対象外と案内しています。
「ブランドが対応一覧に載っているから依頼できる」と判断するのではなく、ブランド名・モデル名・型番まで確認して問い合わせると判断しやすくなります。
2.基本料金ではなく見積もり総額を比較する
時計修理を比較するときに特に注意したいのが料金です。
オーバーホール料金として掲載されている金額は、基本料金であるケースがあります。
実際に時計を分解して点検すると、ゼンマイ、パッキン、リューズなどの部品交換が必要になる可能性があります。
たとえば、CIEN公式サイトで公開されているロレックスの修理事例でも、オーバーホール基本料金に加えて、新品仕上げや交換部品の料金が発生しているケースを確認できます。
そのため、
「オーバーホール基本料金が安いから、最終的な修理料金も必ず安い」
とは限りません。
時計の状態が異なれば必要な作業も異なるためです。
複数の修理サービスを比較する場合は、可能であれば正式な見積もりを確認し、オーバーホール・部品交換・新品仕上げ・送料などを含めた総額で検討するとよいでしょう。
3.使用する部品を確認する
ブランド時計の修理では、使用する部品も比較ポイントです。
CIENは公式サイトで、時計修理にメーカー純正部品を使用すると案内しています。
純正部品の使用を重視する場合には、CIENを検討する際の判断材料になるでしょう。
一方、修理サービスによって部品の取り扱い方針は異なります。
純正部品を希望する場合には、見積もりの段階で、
「交換予定の部品は何か」
「どのような部品を使用するのか」
を確認しておくことが大切です。
特にアンティーク時計の場合、部品の入手状況そのものが修理可否に影響することがあります。
4.修理後の保証内容を確認する
オーバーホールは、時計を受け取った時点で終わりではありません。
修理後に時計の動作について問題が生じた場合、どのような保証を受けられるのかも確認しておきたいポイントです。
CIENでは、オーバーホール後について1年間の保証を案内しています。
WATCH COMPANYも原則1年間の保証を設けていますが、アンティークなど一部の商品は6カ月となる場合があります。
ただし、保証期間内であれば、どのような故障でも無条件で無料修理になるという意味ではありません。
落下・衝撃・水入りなど、利用者側の使用状況が原因となる故障などは保証対象外になる場合があります。
そのため、保証は「期間」だけを見るのではなく、保証対象となる症状と対象外になる条件まで確認することが重要です。
5.納期を確認する
毎日使用している時計をオーバーホールに出す場合、納期も重要な比較項目です。
CIEN公式トップページでは、記事作成時点で依頼が多いことから、見積もりに1週間程度、修理・オーバーホールに約6週間~かかる旨が案内されています。
一方、WATCH COMPANYの公式料金表では、ロレックス自動巻き3針が2~3週間、オメガ自動巻き3針が3~4週間などの目安が掲載されています。
ただし、これらの納期は常に保証されるものではありません。
交換部品の取り寄せ、時計の状態、修理内容、受付件数などによって期間が延びる可能性があります。
結婚式、旅行、記念日など「この日までに使いたい」という予定が決まっている場合には、公式サイトに掲載されている標準納期だけで判断せず、依頼時に完成予定を確認しましょう。
6.店舗持ち込みと配送のどちらを利用するか考える
高級時計を宅配便で送ることに不安を感じる人もいれば、遠方の店舗まで時計を持って行くことを負担に感じる人もいます。
そのため、受付方法も確認しておきましょう。
CIENは東京・大阪に受付窓口があり、配送による依頼にも対応しています。
WATCH COMPANYは飯田橋、表参道、大阪梅田、横浜、名古屋に受付店舗があり、配送受付にも対応しています。
近くに店舗がある場合は持ち込みを、遠方の場合は梱包キットを利用するなど、生活環境に合わせて選択できます。
配送を利用する場合には、送料だけでなく、配送時の補償や梱包方法、返送方法についても確認しておくと安心です。
CIENが比較候補になりやすいケース
CIENは、次のような条件を重視する場合に比較対象として検討しやすいサービスです。
メーカー純正部品の使用を確認して依頼したい場合
CIENは公式サイトでメーカー純正部品を使用すると案内しています。
ブランド時計の修理で部品について確認したうえで依頼先を決めたい場合には、判断材料の一つになります。
ロレックスやオメガなどの具体的な料金を確認したい場合
CIENではブランドだけでなく、ロレックスについてはサブマリーナ、GMTマスターII、デイトナなど、モデル別の基本料金が掲載されています。
所有している時計に近い料金例を確認してから問い合わせたい場合に便利です。
オーバーホールと新品仕上げを一緒に検討したい場合
時計内部のメンテナンスだけでなく、ケースやブレスレットの外観も整えたい場合、新品仕上げを組み合わせる方法があります。
CIENでは、オーバーホールと新品仕上げを組み合わせた料金が公式料金表に掲載されています。
配送で時計修理を依頼したい場合
東京・大阪の受付カウンターへ行けない場合でも、梱包キットを利用した配送依頼が可能です。
近隣に時計修理専門店がない地域から検討する場合にも選択肢になります。
WATCH COMPANYが比較候補になりやすいケース
WATCH COMPANYにも異なる特徴があります。
料金と納期の目安を同時に確認したい場合
WATCH COMPANYの料金表では、ブランドやムーブメントごとに基本料金と納期の目安が掲載されています。
依頼前に予算と期間の両方を確認したい場合に比較しやすい構成です。
複数地域の受付店舗を利用したい場合
WATCH COMPANYでは飯田橋、表参道、大阪梅田、横浜、名古屋に受付店舗があります。
自宅や勤務先などから利用しやすい店舗がある場合には、持ち込みでの依頼も検討できます。
配送で依頼したい場合
無料梱包キットが用意されているため、受付店舗から離れた地域でも配送による依頼が可能です。
ただし、受付対象外となるブランド・モデルもあるため、事前に確認してから申し込みましょう。
時計のオーバーホールで失敗を避けるために確認したいこと
見積もり内容を確認してから修理を承認する
オーバーホールを申し込むときは、掲載されている基本料金だけで予算を決めないことが重要です。
時計内部を確認した結果、交換部品が必要になる場合があります。
見積書が届いたら、
- オーバーホール料金
- 交換部品とそれぞれの料金
- 新品仕上げの料金
- 送料などの諸費用
- 修理後の保証
- 修理予定期間
などを確認します。
分からない項目がある場合は、修理を承認する前に問い合わせておくとよいでしょう。
新品仕上げが必要か考える
新品仕上げは時計の外装を研磨し、使用によって付いた傷などを整える作業です。
オーバーホールと同時に依頼すると、内部と外装を一度にメンテナンスできます。
一方、新品仕上げがすべての時計に必要とは限りません。
研磨によってケース等の金属をわずかに削る作業になるため、オリジナルの状態を重視するヴィンテージ時計などでは、研磨するかどうかを慎重に判断したい場合があります。
所有している時計の状態や今後の使い方を考え、必要性を確認してから依頼しましょう。
防水性能を過信しない
ダイバーズウォッチなどでも、長期間使用するとパッキンの劣化などによって防水性能が変化する可能性があります。
オーバーホール時に防水検査が行われる場合でも、修理後の使用条件や時計そのものの仕様を確認することが大切です。
特に古い時計では、新品当時と同等の防水性能を維持できない場合もあります。
水回りで使用する機会が多い場合は、修理依頼時に防水性能について確認しておきましょう。
CIENの時計修理に関するFAQ
Q1.CIENのオーバーホール料金はいくらですか?
CIENではブランドやモデルによって料金が異なります。
記事作成時点の公式料金表では、ロレックスのサブマリーナが27,500円(税込)、デイトナが42,900円(税込)、オメガの自動巻き3針が22,000円(税込)、自動巻きクロノグラフが33,000円(税込)などとなっています。
ただし、これらは基本料金です。
部品交換などが必要になった場合には追加費用が発生するため、実際の修理総額は時計を診断した後の見積もりで確認してください。
Q2.CIENではロレックスのオーバーホールを依頼できますか?
CIENではロレックスのオーバーホールを取り扱っています。
サブマリーナ、GMTマスターII、デイトナ、デイトジャストなど複数モデルの料金が公式サイトに掲載されています。
ただし、一部の古いモデルについては受付を一時停止している場合があります。所有する時計の型番を確認したうえで、現在の受付状況を問い合わせると確実です。
Q3.CIENではオメガの修理もできますか?
CIENではオメガも取り扱っています。
公式料金表では、クオーツ、自動巻き3針、自動巻きクロノグラフ、手巻きクロノグラフなどについて料金が掲載されています。
ムーブメントやモデルによって条件が異なる可能性があるため、型番を確認して見積もりを依頼しましょう。
Q4.CIENの見積もりは無料ですか?
CIEN公式サイトでは、見積もり後にキャンセルした場合でも見積料・キャンセル料はかからないと案内しています。
ただし、配送を含めた最新の条件については申し込み時に確認してください。
Q5.CIENのオーバーホールにはどのくらい時間がかかりますか?
CIENのブランド別料金表には約3週間と記載されているモデルがありますが、現在の公式トップページでは、依頼多数のため見積もりに1週間程度、修理・オーバーホールに約6週間~かかると案内されています。
そのため、現在依頼する場合は約6週間~の案内を参考にしながら、時計ごとの予定納期を確認するのが適切です。
Q6.CIENは地方からでも依頼できますか?
配送による依頼に対応しています。
CIENでは梱包キットを用意しており、オーバーホール依頼者については梱包キットの送料を無料と案内しています。
東京・大阪の受付カウンターまで行くことが難しい場合でも、配送による依頼を検討できます。
Q7.CIENでは純正部品を使っていますか?
CIEN公式サイトでは、時計修理に使用する部品についてメーカー純正部品を使用すると案内しています。
部品の入手状況は時計やモデルによって異なる可能性があるため、交換が必要な部品については見積もり時に確認するとよいでしょう。
Q8.CIENの修理には保証がありますか?
CIENでは、修理完了後に1年間の保証を付けると案内しています。
ただし、保証には適用条件があります。利用者の取り扱いによる故障など、保証対象外となるケースについても依頼前に確認してください。
Q9.CIENとメーカー修理はどちらを選べばよいですか?
一律にどちらが適しているとはいえません。
メーカー独自のサービス内容を重視する場合はメーカー修理を確認し、修理専門店の料金・納期・部品・保証なども含めて検討したい場合はCIENなどの専門店も比較するとよいでしょう。
時計の年式やモデルによってはメーカーまたは専門店で受付条件が異なる場合があります。
大切なのは、料金だけでなく修理内容や使用部品、保証、納期まで確認して判断することです。
Q10.オーバーホールはどのくらいの頻度で必要ですか?
適切なメンテナンス時期は、メーカー、ムーブメント、使用環境などによって異なります。
一定の年数だけを基準に判断するのではなく、所有している時計のメーカーが案内しているメンテナンス周期を確認しましょう。
精度の変化、リューズ操作の違和感などがある場合には、オーバーホール時期に関係なく点検を相談する方法もあります。
CIENは料金だけでなく部品・保証・納期まで比較して検討しよう
ブランド時計のオーバーホールを依頼するときは、基本料金だけで修理先を決めるのではなく、対応ブランド・モデル、使用する部品、修理後の保証、納期、配送方法、見積もり後の総額まで比較することが重要です。
今回最初に紹介したCIENは、株式会社CIENが運営する時計修理専門店です。
ロレックス、オメガ、ブライトリング、パネライ、IWCなど複数のブランドを取り扱い、公式サイトではモデル・ムーブメントごとのオーバーホール料金を確認できます。
CIENの主な比較ポイントは、メーカー純正部品を使用すると明示していること、修理後1年間の保証を案内していること、無料見積もりや配送用梱包キットを利用できること、新品仕上げにも対応していることなどです。
料金例では、ロレックス サブマリーナのオーバーホールが27,500円(税込)、オメガ 自動巻き3針が22,000円(税込)と掲載されています。
ただし、時計内部の状態によって部品交換などが必要になれば、基本料金以外の費用が加わります。
また、CIEN公式サイトでは現在、依頼多数のため修理・オーバーホールに約6週間~かかる旨が案内されています。
一方、比較対象として紹介したWATCH COMPANYも、ブランド別のオーバーホール、配送受付、新品仕上げ、修理後の保証などを提供しています。
両サービスには料金が同額の項目もありますが、料金区分、納期、店舗、受付可能なモデル、部品に関する案内などには違いがあります。
そのため、「どちらが一番よい」と順位を付けるのではなく、自分の時計について正式な見積もりを取り、重視する条件に合っているか確認することが大切です。
特に、純正部品の使用を公式情報で確認したうえで修理専門店を検討したい場合や、ロレックス・オメガなどのオーバーホール料金を確認してから相談したい場合には、CIENのサービス内容を確認してみるとよいでしょう。
料金・受付状況・納期などは変更される可能性があります。申し込み前に、所有している時計のブランド・モデル・型番を確認し、最新の料金や修理条件、保証内容を公式サイトで確認してください。